やっと10冊目。
「美化された幻想として斥けたいという、強い衝動」(p.20)
を持ちあわせていないので、素直に感動し、
逝きし世を夢想していました。
時間を集中すればもっと早く読了できたけど、もったいなくて。
一日数十分ずつゆっくり進めてました。
3月頭から読み始めたので、丸々一ヶ月かかってるのか。
文体に慣れるまで数十頁かかりましたが、
それ以降は逸る気持ちを抑えながら噛み締めるように頁をめくっていました。
表現そのもの、またこの美しい文明が滅んだ事への悲しみに
涙が溢れる事もしばしば。
また愉快な人々に思わず笑みを浮かべることも。
出逢えて良かったと心から思える本の一つになりました。